Sunny’s Laboratory@下北沢Artist
ようやく触れることができました。
Sunny’s Laboratoryの音楽に。

私が高校生だった頃、
大学生になったらライヴハウス巡りをするもんだと決め込んでた。
高校2年の終わりには、その場所は「下北沢」だとはっきりしていた。
小さなスペースから発せられる大きなエネルギーを見つめたかった。
音楽も演劇も。
そして、未来の自分の糧とする。
漠然とした夢をカタチにするヒントを拾えるんじゃないかと。
学校よりも家で過ごす時間よりも、
下北沢で呼吸をする時間が一番長くなるはずだと少しも疑わなかった。

それなのに……。
待ち構えていた現実は、「それなのに」な、大学4年間だった。

初めて下北沢で演劇を観たのは23歳。
初めて下北沢でライヴを観たのは24歳の今日。

ロマンスカーの時間も確認せずに家を出てしまい、まんまと無く。
各停じゃ時間に間に合わないけど、
後ろから追いついてきた列車は快速急行。
新百合ヶ丘から下北沢までノンストップなんて、怖くて怖くて。
結局成城学園前まで各停で、そこから気合で乗った急行。
そのジャッジが大正解でスタートに間に合って、セーフセーフ。

そんな下北沢への想いと、
辿り着けるようになったこの体の小さな成長も相まって、
1曲目から涙が止まらない私。

いや、違うか。
同じ年齢の友人の演奏に直に触れるっていう空間が、
高校時代の延長のようで、とても目の前のステージが愛おしかったの。
好き勝手生きてたせいで取り上げられてしまった私の心の大切な場所。
それがこの手の中に戻せてもらえた気がした。

ごめんね。
2曲目までこんな気持ちで聴いてしまったよ。
でも3曲目「カゲロウ」からは、本当にサニラボの歌声が響いて。
とても響いて。
ラストまで恥ずかしいくらい涙が溢れ続け、
頬が濡れて、鼻水すすって。

さっき高校時代の延長のようって書いたけど、
「トーキョー」聴きながら、
あの頃より音楽が好きだって感じた。
心の奥深くに落ちてくるこの感覚は投げられた試練が与えたモノ。
私のここ6年無駄じゃなかったなって思えた。

「カバー曲(サヨナラCOLOR by SUPER BUTTER DOG)」。
カバーだし、私も聴いてきた名曲だし、
ここでクールダウンって油断してた。 のにー。
一昨年の夏の終わりに野音で聴いたバタ犬本物の演奏より泣いた。
MCで『背中蹴られた、押されたじゃなく蹴られて蹴られて…』
って紹介してたけど、それが伝わって。凄い波動だった。
クリエイトした人間とはまた別の、
こんなに救われたんだ!大切なんだ!特別なんだ!
が詰まってて。

「星屑」、一番ハマった。
今の私にぴったりで。
ぐわんぐわん体中を廻った。
答えが見つかったよ、ありがとう。

私の記憶に残る、下北沢ライヴ第一号が、
Sunny’s Laboratoryで本当に良かった。

画像は、チケット代500円キャッシュバックのただの硬貨。
でも私には強いお守りになると思って、
変態的なお願いなんだけどって言って一筆もらいました。

他者へとても響く、自分の言葉を持った、素敵な人です。

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