8 Mile

2005年11月4日 映画 コメント (2)
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ヒップホップ界のスーパースター、
エミネム[EMINEM]が、
彼自身の半自伝とも言えるドラマで映画初主演。
全編、観る者を射抜くような鋭い眼差しで、
役者としてもカリスマ性を発揮している。
ヒップホップに興味がなくても、あるいは苦手でも、
物語自体に共感でき、心にズシリと響く一作.
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6連休の前半、論文との格闘で過ぎてしまった。
今日は2つめの論文を書いた。
その材料が「8 Mile」。

EMINEM?
全然私には流れないものである。
エミネムかっけーって言うヤツもよくわかんない。
それを真似た日本人のB系ファッションは嫌いだ。

ただ、EMINEMの音楽スタイルを形成した原点には惹かれる。
そういう核から支持しているヤツには否定する気はない。

ラップとは、ブラックカルチャー、ブラックミュージック。
EMINEMは、ホワイト。だが、プア・ホワイト。
デトロイトでの生活は下層階級だ。
大して差はない。
家庭によっては、黒人の方が裕福な場合だってある。

白人ラップなんて、相手にされなくて当然であった。
欧州からの移民が流れ込む時代から追ってけば、
アメリカ南部の黒人の扱いは酷という言葉では納まらないだろ。

エミネムが魅力的なのは、
黒と白では白だけれども、境界線8マイルに壁がある点では
ブラックと同じ帰属を背負っているということ。

彼には大勢の黒に劣ることないソウルがあり、
さらにはテクニックも巧みなリリックもある。
能力があれば色は関係ないんだと見せ付けてくれる。

穏やかな、あたかも平和思想を唱えます的な人間の、
国境も人種も肌も瞳の色も関係ないという主張より、
エミネムのハングリーから生まれるリリックの方が切実だ。

私にラップは流れないため、音楽作品に興味は無いが、
ここに綴った視点からのEMINEMはやっぱ評価できる。

あー、
こうなるとロックも取り上げたくなってきた。
大きく見ればルーツの動きは同じようなもので。
時代背景はさらに深刻だけど。
なぁ、エルヴィス・プレスリー!

コメント

nophoto
チュチュ姫
2005年12月18日21:39

はじめまして。
私もラップとか興味なくてこの映画を観たのですが、意外にもラップのルーツがわかるとへぇぇ〜と関心しました。
TBさせていただきますので、そちらからもどうぞ。

ティバ
ティバ
2005年12月19日0:58

>チュチュ姫さん
はじめまして。コメント有難うございます!
私もあのラップバトルのシーンが印象深いです。
そして、舞台がココであるということ。
大半の日本人が思い浮かべる「アメリカ」
って極端に限られてますよね。
そこに反抗的な私には、こういう作品は素通りできません〜。

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